にじの窓

スピ、ヘミシンク、体質改善、ピラティス、フラ、ときどき育児。。

毛皮のマリーみてきたよ2 そして感じたこと

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やっと、本題。

 

毛皮のマリー見てきましたよ。

 

じつはチケットが取れて、

家にこのチラシ(↑)がチケットと一緒に同封されていて、

正直ちょっと引きました。。。

 

よーくこのチラシ見てみてください。

 

けっこう、個性、強すぎますよね。

正面の相撲姿の女性やら、

下の方にいる全裸の男性、

色合いとか強烈で。。

 

そもそも、

美輪サマ、

片チチでておられます・・・・!!!

 

美輪サマの本はほとんど持っているような私でも、

ちょっと受け入れられないような世界観。。

 

実際の舞台はというと、

はい、

チラシのまんまの世界観です。

 

もっと強烈です。

主人公(美輪サマ)が男娼というもあって、

性全開です。

 

まず、

衣装はことごとく片チチでているし(衣装はワダエミさんとのこと)、

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(写真、パンフレットより)

会話ももちろん性全開だし、

幻の男性とやらが20人ぐらいパンツ一丁でラインダンスしたり(笑)、

ハードゲイみたいは人が対(2人)で出てきたりと、

まずビジュアルとか世界観が強すぎて

内容の前にそれだけで引いてしまって受け入れなれない気持ちになってしまうことは否めません。

 

出演者の木村彰吾さんが、

毛皮のマリーはアートとして成立している』

っとおっしゃられていましたが、

『美輪サマだから、ギリギリ成立しているのかな』

っというのが正直な第一印象です。

 

さてさて、

内容はというと、

さすがに名作を言われるだけあって

ドキリとさせられることが多々ありました。

 

話は母と子の愛憎の話なのですが、

母親マリーは、18歳の息子欣也を溺愛して、

家から一歩も出させず家の中に蝶を放ってそれを捕まえて遊ばせる、

っということをひたすらさせています。

ネコのように可愛がったと思うと、

自分の都合で『あっちへお行き』っとつっぱねる。

食べてしまうぐらい可愛がったと思うと、

部屋を散らかしたと激しくヒステリックに怒る。

可愛がりすぎて家に閉じ込め、鳥かごの鳥のよう。

息子を愛していることには間違いないと思うのですが、

その歪んだ愛し方が息子をダメにしている。。。

 

さすがに、

実際に家の中に閉じ込めることはないにしても、

これらの描写が人ごとに思えなくて、

胸をわしづかみにされるというか、

ドキリとさせられました。

 

こういう母子関係、

よく見聞きしますよね。

 

特に息子と母親の関係で。

 

私がぱっと思い浮かぶのが、

作家の田口ランディさんのお兄さんとお母様の関係。

船乗りだったランディさんのお父様は酒乱で夫婦仲が悪かったとのこと。

家族の問題が沢山あったようで、

お兄さんは引きこもりのあげくに衰弱死をされています。

印象的だったのが、

ランディさんのお父様が

『あいつら(母親とお兄さん)はできているからな』

っという、言葉。

母親が息子に、精神的に依存して、愛して、そして子供を身動きとれなくさせる。

 

マリーと欣也に似たものを感じます。

 

『あなたのため」

『あなたのため』

と呪縛していく。

 

母性とは紙一重で、

知らず知らずにやっていることがあるかもしれません。

 

母親として、

「こうなってはいけない」と思わせられました。。

 

重くて、深くて、濃い舞台でしたが、

今回は運よくチケットを取ることができて本当に良かったです。

 

『黒蜥蜴』を見ずにして幕を下ろしてしまったことは本当に悔やまれますが、

(しつこいですね)、

これからもどんどん会いたい人には会って、

見たいもの、見ていきたいです!

 

次は、黒柳徹子さんの舞台が見たいなぁぁ~。

 

 

余談ですが、

この『毛皮のマリー』を書かれた寺山修司さんは、

私が育った家のすぐそばに住んでいらっしゃったそうです。

小さいころから父に、

『ここに寺山修司が住んでいたんだよ~」

っとよく聞いて育ったので、

勝手にご近所さん気分で親近感を持っています~(笑)